出産・育児のお金。社会保険でもらえる額は?【2019年版】

 出産や育児にはお金がかかる。仕事を休むと収入も安定しない。せっかく子どもが生まれるのにお金の心配はつきない。お金の心配すべてを解決するわけではないけれど、出産・育児にあたり社会保険からもらえるお金は心強い味方になってくれる。出産前にいくらもらえるかわかっていれば、その後の計画も立てやすいだろう。

 この記事では自分がどの保険に加入しているかが重要になる。もし加入している保険の種類がすぐに分からないようなら、手元に健康保険証と給与明細を用意しておこう。

出産・育児でもらえるお金とは?

 まずは、どんな名前でお金がもらえるのか、を抑えておこう。

 もらえるのは出産に関連するものが2つで、ひとつは一時金として一回だけもらえるもの。もうひとつは出産で仕事を休んでいるときの手当金で、こちらは何回かにわけて支給される。前者を「出産一時金」、後者を「出産手当金」と呼ぶ。

 出産が終わっても簡単には職場復帰できない人は多い。子育てのために仕事を休んでいるときに給付されるのが「育児休業給付金」だ。育児休業給付金も何回かにわけてもらう。

 もらえる金額とセットにして表にまとめてみた。

名前もらえる金額
出産一時金42万円(1回のみ)
出産手当金1年間の給与の平均÷30×2/3×98日
※98日は受給日数の目安。
育児休業給付金① 6ヵ月間の給与÷180×67%×180日

② 6ヵ月間の給与÷180×50%×128日
※128日は受給日数の目安。

 出産手当金と育児休業給付金①の計算式はよく似ている(どうせなら同じにすればわかりやすいのに)。どうしてこのような形になったのかは定かではないが、出産手当金と育児休業給付金は支給元の保険が違うことにその原因があるのかもしれない。

入っている保険でお金をもらえる、もらえないが決まる。

 出産・子育てに際してもらえるお金が3種類あることが分かったが、これは全員がもらえるものではない。もらえるかどうかは、どの保険に加入しているか、加入期間は条件を満たしているかが問われる。

名前国民健康保険健康保険雇用保険保険加入期間の条件
出産一時金なし
出産手当金なし
育児休業給付金あり:
過去2年間に11日以上働いた月が12ヶ月以上ある

 まず、医療保険。国民健康保険の加入者が確実にもらえるのは出産一時金だ。自営業者などで雇用保険に未加入ならもらえるのはこれだけ。パートやアルバイトで医療保険は国民健康保険だけど、職場の雇用保険に加入しているケースもある。その場合は育児休業給付金も保険加入期間の条件等を満たしていればもらうことができる。

 正社員として会社勤めをしているならほとんどのケースで健康保険、雇用保険に両方とも加入しているはずだ。このケースでは3つすべてのお金を手にできる。

 パートやアルバイトをしていて配偶者等の扶養に入っていることもあるだろう。このときは配偶者等の健康保険から出産一時金がもらえる。出産手当金はもらえない。育児休業給付金はパートやアルバイト先で雇用保険に加入しているかどうかだ。上表の保険加入期間の条件等を満たしていればもらうことができる。雇用保険に加入しているかどうかは毎月の給与明細で確認しよう。加入していれば雇用保険料が天引きされているよ。

執筆者紹介

鈴木玲
ファイナンシャルプランナー

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