介護休業給付金はいつもらえる?入金の目安はいつ?

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家族の介護のために会社等を休んだときに、雇用保険から給付されるのが、介護休業給付金です。雇用保険の給付にはほかに育児休業給付金がありますが、給付までの流れはまったく異なっています。

介護休業給付金はいつ申請し、実際にいつもらえるのか。その流れを確認してみましょう。

介護休業給付金が入金されるまでの期間

介護休業給付金がいつ振り込まれるか。結論からいうと、介護休業が終わった日から最短で10日間程度です。ただし手続きが滞ると入金まで3~4ヵ月間かかることもあります。

入金までの期間にこれほど幅が出るのには理由があります。また、起点となる日が介護休業が終わった日になることも、介護休業給付金の特徴です。これは、給付金を介護休業中の生活費としては充てにすることができないことも意味しています。

給付金が振り込まれるまでの流れ

介護休業を取得するところから、実際に給付金が振り込まれるまでの流れを時系列で確認してみましょう。

  1. 勤務先へ介護休業の申し出
  2. 介護休業期間
  3. 介護休業給付金の支給申請
  4. 介護休業給付支給決定通知書の受領
  5. 給付金の受け取り

勤務先へ介護休業の申し出

介護休業を取得する場合は、まず勤務先への申し出が必要です。この時、次の項目を伝える必要があります。

  • 介護休暇申出をする労働者の氏名
  • 介護休暇申出に係る対象家族の氏名および前号の労働者との続柄
  • 介護休暇を取得する年月日
  • 介護休暇申出に係る対象家族が要介護状態にある事実

申し出は実際に休業を開始する日の2週間前までに行うようにしましょう。これは事業主が休業開始日を、申し出があった日の翌日から起算して2週間を経過する日以内で指定することができるためです。ただし、事業主の了承があれば2週間を経過せずとも休業に入れます。

介護休業期間

介護休業は要介護の対象家族1人につき、通算93日まで3回を上限に分割して休みを取得できます。対象家族の条件に「2週間以上にわたり常時介護を必要とする」とあることから、最短でも2週間休まなければならないと思っている人もいるようですが、これは誤解です。介護休業自体は2週間より短くても、たとえば1日だけでも取得できます。

介護休業給付金の支給申請

介護休業が終了したら、その翌日から介護休業給付金の支給を申請することができます。原則としてこの手続きを行うのは事業主です。申請の期限は申請日から2ヶ月後の月末とかなり長い期間になっています。申請が遅くなれば当然お金がもらえる時期も後ろにずれるので、会社側にはできるだけ早く申請をするようにお願いしましょう。

介護休業給付支給決定通知書の受領

給付金の申請に対し、審査を行うのは事業所を管轄するハローワークです。審査の期間については明確な設定がなされていません。実績ベースでは、早ければ2,3日、おおむね1週間以内には審査が終わることが多いです。事業所が電子申請をした場合は、これより時間がかかり審査完了まで2週間から3週間くらい必要となることもあります。

審査が無事に終わると、事業主の元へ介護休業給付支給決定通知書が送られますので、それを受け取りましょう。

ハローワークへ申請をしているにもかかわらず、通知書が届いていない場合は、審査中であることが考えられます。審査状況は、事業所を管轄するハローワークへ行き、直接問い合わせてください。個人情報保護のため、電話での問い合わせには回答できないことになっています。

給付金の受け取り

介護休業給付金が指定の口座へ振り込まれるのは、介護休業給付支給決定通知書にある支給決定日からおおむね一週間後になります。

給付金がもらえない? 介護休暇とは?

介護休業とよく似た名前の制度で、「介護休暇」というものがあります。介護休暇を取得できる日数は1年に5日間です。また、介護休業との違いで、給付金をもらえないことがあげれらます。これは介護休暇には給付金制度がないためです。

一方で、申請したら当日の取得も可能になるなど、介護休業よりフレキシブルで取得しやすいというメリットもあります。

給付金がもらえるのは介護休業ならではのメリットですが、休業期間が長くなることも多いため、いろいろと計画的に考えなければなりません。介護休暇は給付金はもらえませんが取得はしやすくなります。介護を理由に休みを取るとき、介護休業と介護休暇のどちらが良いのか、これら制度の違いを比較して決めるようにしましょう。

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