失業保険が入金されていない!まず確認する4つのこと

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失業保険(雇用保険の基本手当)は、失業認定日から5営業日までを目安に振り込まれます。ただし、場合によってはこの目安期間中に入金されていないことがあります。いきなりハローワークに問い合わせる前に、自分で確認できることがないかチェックしてみましょう。

入金がないときに確認する4つのこと

5営業日までは入金までの目安

失業認定日から5営業日以内というのは、一般的な目安です。そのため5営業日より前に振り込まることもあれば、その翌日(6営業日目)になることもあります。ハローワークの中には失業認定日から入金までの営業日が何日を過ぎたらハローワークに問い合わせをするように書類などに記載していることもあります。もらった資料の中にそのような記載がないか、確認してみましょう。

営業日の数え方を確認

営業日は基本的に銀行の営業日でカウントします。土・日・休祝日・年末年始休暇などは営業日として数えません。入金日を曜日で記憶していると、祝日などがあった場合にずれたことに気がつかないことがあります。認定日から入金日までに営業日に含まれない日がないかを確認しましょう。なお、失業認定日から5営業日後という場合は、失業認定日を含むことが一般的です。

朝一で振り込まれるとは限らない

保険の入金はその日の朝一とは限りません。振込時間はハローワークがコントロールできるものではなく、金融機関の処理の問題です。朝イチで振り込まれていることもあれば、そうでないことも起こりえます。前回が朝一の入金だったからといって、今回も同じになるとは限りません。振込時間は遅くとも午前中に終わっていることが多いようですが、心配なら午前と午後にそれぞれ入金されていないかチェックしてください。

銀行口座の情報に変更があった

入金先の銀行口座に変更がある可能性もあります。金融機関の合併や店舗の統廃合などにより、指定した口座の店舗や口座番号が変更されるケースです。この場合、ハローワークで自動的に振込先が変更されるわけではありません。口座情報の変更をハローワークに届け出るか、別の金融機関をあらためて指定する必要があります。自分が指定している銀行が統廃合などで名前が変わることが予定されているなら、事前にその手続きのし方をハローワークに確認しておきましょう。

失業認定日の確認の仕方

失業保険の入金は失業認定日を基準に営業日で数えます。ということは、失業認定日が分かっていないと、入金がいつあるのか、その目安も分かりようがありません。失業認定日の確認の仕方を覚えておきましょう。

まず、1回目の失業認定日は雇用保険受給者初回説明会のときに知らせてもらいます。会社都合の場合は1回目の失業認定日の後に失業保険の入金がありますが、自己都合の場合は給付制限があるため、1回目の失業認定日の後に保険は入金されません。

2回目の失業認定日は、会社都合の場合は1回目の認定日の28日後が2回目の失業認定日になります。自己都合の場合は給付制限期間後に2回目の認定日が設定されます。どちらもそれ以降は28日間に1度のペースで失業認定日が繰り返されます。

失業認定日は正確には失業認定予定日です。この日にハローワークへ訪問し「失業認定申告書」「雇用保険受給資格者証」を提出して、失業状態にあることを認めてもらうことで、正式に失業認定日となります。就職活動実績が足りないなどの理由で失業状態にあることが認められないと不認定となり、5営業日後の失業保険の入金もなくなりますので注意しましょう。

失業認定日が変わるケース

失業保険が入金されていないときの確認方法や失業認定日について解説をしてきました。最後に失業認定日は変わることがある点に触れておきます。

失業認定日に面接や資格試験などが入ったり、病気などでハローワークへ行けないこともあります。

ハローワークはやむを得ない理由がある場合に限り、認定日の変更を認めています。その際は、事前に(認定日の前日までに)ハローワークに申し出て、必要な手続についての説明を受けてください。後日、認定日変更となった理由を証明をするために必要な書類などのレクチャーを受けます。

病気など突発的な理由で急遽行けなくなってしまった場合は、その理由がやんだらすぐにハローワークへ連絡してください。

無断で、または適当でない理由で失業認定日にハローワークへ行かないと、失業保険を受けることができなくなりますので、十分注意しましょう。

執筆者

鈴木玲(ファイナンシャルプランナー/住宅ローンアドバイザー)

出版社、Webメディアで企画・制作を手掛けたのちに、メディアプランナーとして独立。それまで無関心だった社会保険や税金、資産運用に目覚める。主に若年層に対して社会の仕組みやお金の役割について経験をもとに、わかりやすく伝える。

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