市県民税のポイントが分かる。基本の一問一答

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市県民税の要点は、素朴な疑問点をひとつずつ回答していくことで理解することができます。だれが、いつ、いくら、どのように払うのか。一問一答形式で市県民税の基本的な内容を確認していきましょう。

市県民税のポイントが分かる。基本の一問一答

市県民税とは何ですか?

所得のある人が、住民票を置いている市と県に対して払う税金のことです。対象期間は毎年1月1日から12月31日までの1年間です。

市県民税が免除されることはありますか?

所得が少ない人は市県民税が免除されます。有名な言葉に「100万円の壁」があります。年収100万円(の壁)を越えると市県民税を払う人が増えるため、このようなキャッチコピーが使われています。実際には扶養親族の人数などの家庭環境や住んでいる場所で市県民税が免除される所得基準は変わります。市県民税を免除する基準は自治体ごとに必ず決められています。

市県民税の免除については別の記事にまとめています。こちらの記事では市県民税を住民税と表記しています。

年収100万円以下だけじゃない!住民税が非課税になる12の基準

市県民税の計算の仕方は?

課税所得×10%+5,000円がひとつの目安です。

市県民税はいつ支払うのでしょうか?

分割で払う場合は4回に支払い期限が設定されていることがほとんどです。市県民税の通知書兼納付書が届く6月末日が一回目の支払い期限です。会社員の場合は毎月の給与から天引きされます。賞与からの天引きはありません。

市県民税の税金がいつ決まるかや払う時期については別の記事にまとめています。記事では市県民税を住民税と表記しています。

住民税はいつから変わる?給料が増えたら注意。住民税の仕組み

市県民税はどのように使われますか?

市県民税はどちらも普通税です。あらかじめ使いみちが決まっている税金ではありません。

市県民税と住民税は何が違うの?

真面目な人ほど言葉の定義が気になるとそこから抜けられなくなるものです。市県民税と住民税もの関係もそのひとつです。

結論から言うと、市県民税と住民税は同じものと考えて問題ありません。

市県民税=住民税

また、市県民税は「市民税」と「県民税」のふたつを合わせた総称です。ただし税の専門家でなければ、このふたつをいちいち分けて考える必要はありません。税額の計算や支払い方法など基本的なことは「市県民税」というひとつのパッケージでまとめることができます。

補足的に覚えておくことがあるとしたら、市民税も県民税も決定権はそれぞれの自治体にあるということです。そのため引っ越しをした場合は、新しい自治体が「市県民税」のルールをどのように定めているかを確認する必要があります。と言っても、自治体ごとの違いはわずかです。市県民税のおおよそのことを知りたいなら、あまり気にする必要はありません。